深セン猛走会 ランニングブログ

広東省深圳(深セン)市の日本人を中心としたランニング練習会やレース、飲み会などのイベント情報

広州マラソン2019

2019年は色々と変化があって、走る時間を確保するのが難しかったジュンです。

昨年の広州マラソンでPB更新(3:01'19"だったか?)して以来、

春の大連も、夏の5kシリーズも、10kのレースもイマイチ。

11月の上海マラソンも散々の出来で完全に自信を失い臨んだ今年の広州マラソン。

サブスリー達成なんて考えられなかった。

私のPBはすべてここ。相性のいいコースなんだけどなー。

 

さて、

広州マラソン4回目の参加になるが、やはり運営が素晴らしい。

中国の大規模大会ではトイレやスタートブロックのいい加減な誘導に悩まされることもしばしば。

この大会は動線が整備されていて誘導が非常にスムーズに進み、かつ各ブロック毎に

トイレがたくさん設置されている。

ゆっくりトイレ済ませても、Aブロックなら楽々最前列に陣取れた。

事前のストレスが少ないので、気持ちに余裕があり仲間と談笑しながらスタートを待ちながら前方の

ビジョンに映る気象情報にふと目が留まる。

気温14度、湿度40%

この秋冬は雨が少なく、気温も低めで非常に過ごしやすい日が続いた華南地方

でも本来なら12月でも気温20度、いや25度近くまで上昇しても不思議じゃない。

これほどのコンディションに恵まれるなんて本当に奇跡みたいなものだ。

たしかに練習が思うように出来なかった。とはいうものの、限られた時間で出来る事をコツコツ積み上げてきたという自負はある。

このチャンスをモノにしてやろうという気持ちが自然に沸いてきていた。

 

去年は前半ペースを抑えすぎたことが響いたので、少し早めのペースで

サブスリーを狙うぞと決めスタート。

 

35キロまで押しきれれば、チャンスはあるはずだ。

 

5k(20’44”)10k(41'23")15k(1:02'14")

暑くなく、寒くもない。呼吸がとても楽で体感強度は低い。

 

少しずつ手元計測と公式の計測のずれが次第に気になりだす。

20k地点で(手元1:22'36に対し計測ポイント1’23’20”)と

結構な差がでていた。

仕方がないので、

自分のペース感を信じて進むことにする。

 

いつも20kを過ぎると次第に苦しくなるが、

この日は25k(1:44’29”)、30k(2:05’29”)と快調に走ることができた。

しかし、30k過ぎたあたりから左のふくらはぎに違和感。

けいれんの兆しが表れる。

日が高くなるにつれ、気温が上がり発汗量が増えただけでなく、

このペースで30k以上走ったことは無いのでやはり筋力不足だったのだろう。

だましだまし走るが、35kの距離表示付近で痙攣し完全ストップ。

落ち着いてストレッチし、再スタート。

左に折れると線路をまたぐ立体交差へ。

短いがこの地点で現れるアップダウンは非常につらい。

左の腿、右の腿と順番に痙攣がきてツーストップ。

その後、シューズの中では足の指も痙攣している感じ。我慢の時間が続く。

40k地点で時計を確認、手元2:47’51” 計測2:49’24”。

計測点を正とすればサブスリー達成は非常に微妙な状況。

本当に気持ちが折れそうになるが、

昨年の広州マラソンで並走してくれたタツオさんのアドバイスを思い出し、

淡々とゴールまで力強く刻むことを心掛ける。

また、ここで運よくサブスリーを目指す集団と合流することができた。

ペーサーを務めていると思われる人(大会のペーサーではない)が、

このペース守ればサブスリー行けるぞ!と鼓舞してくれる。

幸い足の痙攣も落ち着いてきて、ペースアップして集団に付くことができた。

ゲートを2つ超えると左手にゴール地点が見えてくる。

時計を見ると2:58’になろうとするところ。

ここでサブスリー達成を確信する。

残り数十メートルは色々な気持ちをかみしめながらゴール。

公式記録2:58’57”(ネット)グロスは59分ちょうど。

グロスとネットの差はたったの3秒。

 

ゴール後は春さんと喜びを分かち合うも両足が激しく痙攣し、しばらく動けなかった。

 

ずぶの素人がマラソン初めてちょうど4年。

ほぼスリー達成から2年掛かってやっとサブスリーランナーになれた。

猛走会の仲間たちと楽しく苦しい練習をしたので、達成したのはやはり必然なのか?

いや、もし最高のコンディションに恵まれるという奇跡がなかったら、

おそらく今回も悔しい思いをしていたんじゃないかな。

いまは運も実力のうちってことにしておきます。

でもまぐれの1回っていうのは悔しいから、

サブスリー常連となるようまた鍛錬していきたい。

でもその前に休息が必要だ。

 

一緒に走った仲間たちも、やはり自己ベスト更新ラッシュ。

今年の夏に頑張って走りこんだお嬢、

初マラソンに挑んだ黒さん、

そして11分も記録を短縮した松さんが見事サブフォー達成。

 

クグさんも念願の10分切り。来年はサブスリー狙ってください。

おーちゃんも2月の別府に向けて復活の3時間5分台。

大盛さんも記録更新はならずも、安定の走り。

キクさんはギャルと戯れる余裕を見せ、ゴール地点で朽ち果てたそうな。

 

そして我らがキャプテン春さんはマラソン通算100回目をサブスリーで見事達成。

 

終了後の打ち上げも楽しく、クラフトビールを堪能しました。

記録ラッシュで楽しい大会となりました。

 

そういえば、前夜遠征メンバーで訪れた

日本料理だるまが非常にユニークであった。

看板はビル8階と書いてあるのに、実際は2階だし。

おばちゃんいい加減だし。

メニューも、

レントゲンのレンコンとか、カレーラ豚のパチンコイスとか、

そうとう適当な感じ。

大笑いしてリラックスできたこともよかったかな。

ありがとう、だるま。来年も行くかも。