深セン猛走会 ランニングブログ

広東省深圳(深セン)市の日本人を中心としたランニング練習会やレース、飲み会などのイベント情報

2023オルドスマラソン 参戦記

内モンゴル自治区は新疆ウイグル、チベットに次ぐ中国で3番目に大きい省。今回ははるが2012大草原のシリンホト市、2018省都のフフホト市に続きオルドス市で開催された2023オルドスマラソンに参加してきました。

オルドス市(モンゴル語で「宮廷」を意味)は内モンゴル南西部に位置し北京から高速道路でおよそ700㎞の距離。鉱物資源が豊富で石炭は中国の6分の1、天然ガスは3分の1。カシミヤの年産量は世界の4分の1、世界のカシミヤ産業の中心。

石炭バブルと2000年の西部大開拓プロジェクトを受けて不動産投資が加熱してバブルに。石炭価格の暴落により入居者のない高層マンションや高層オフィスビル、人も車もほとんどいない整備された大きな道路の広がるその街並みから「中国最大のゴーストタウン(鬼城)」と呼ばれ、世界中から注目されていた都市。

レース前日の金曜日。仕事を終え深圳空港へ。オルドスへの直便は時間が合わず夜フライトで深圳から西安へ。乗継で西安空港内のカプセルホテル泊(151/)人生初めて。空港なので出入りが多く多少うるさかったが綺麗でまずまずだった。

4時半に受付が起しにきてくれ、朝6時のフライトで7時時過ぎにオルドス着。機内は本当にがらがら。レースは16:30スタートなので十分間に合う。

早朝のオルドス空港は飛行機を降りる人より乗客待ちタクシーの方が多い感じ

宿泊ホテルについたら招待外国人選手と同じホテルだった。オルドスは外国人が泊まれるホテルが非常に少ない。

赤トラでよく会う辺コーチの実家がオルドスということでホテルを手配してくれゼッケンまで持ってきてくれた、非常に助かり感謝。ANNAコーチもいました。

そのまま辺コーチと深圳からきたランニングの生徒や地元ラン友と内モンゴル料理でランチ。もちろん夕方レースなのでお酒は飲まず。でも料理は羊肉やスープなどマラソン前とは思えない豪華すぎる食事。カーボ食が…。

さて、ここからはレースの報告。

スタート時16:30の気温21度、湿度46晴れ、標高約1300m。深圳と比べると涼しいが太陽の日差しが強くだいぶ熱く感じたので脱水を心配してレース前水をいつもより多めに取った。

トイレを済ませ荷物を預け30分前にスタート地点へ。2.5万人規模の大会だがハーフやミニ参加者がほとんどでフルは2000人弱大型レースと違いこの時間でもほぼ最前列タイムロス1秒のところでスタートを待つ。モンゴル弦楽器の馬頭琴の演奏後、中国国歌斉唱でスタート!

スタート2kmまでサブ3ペース415/kで走る。そこから突然かなり強い尿意を感じトイレを探しながら走る。4分半/kまで落ちる。5kmやっとトイレがあり駆け込む。レース前に水分を摂りすぎたことを後悔。トイレ後体が軽くなった感じがあったのでここから再スタートとペースをあげようするがゆるい登り坂が続きペースが上がらない。7km過ぎにくだりに入り3分50秒/kまであげてしまい10KMで既に息が上がる。

ペースを少し落として自分では4分15秒/kペースで走っているつもりが実際4分半/kだった。標高が高く酸素が薄いからか体調が悪いのか?そのまま16KMまで4分半/kでいく。そこからさらに苦しくなり4分45秒/kまでペースが落ち27kmまで我慢するがそこからはキロ5を超えてしまう。

つらい展開だったが歩いたら気持ちが切れ体も動かなくなるのでどうにか必死に我慢。最後はキロ5分半まで落ちていたが暗くなる20時前にどうにか3:27:27でゴール。フルマラソン111回目の完走。コースは道幅が広く整備されきれいだったがアップダウンが多く宝安マラソンと似たような非常に苦手なコースだった。

レース後の打上げは22時半から。また辺コーチに招待してもらってみなさんと食事やお酒やカラオケ。ちなみに辺コーチはハーフに参加して67分で準優勝!さすが。

レース後の白酒は酔いかたが半端ない。みな元気すぎる。アラフィフは私だけ...。

オルドスは深夜2時でカラオケが自動で止められてしまうがそのあともみなアカペラで歌い続けていた。私は体力の限界を感じ2時半でドロン。長い長い未知なる体験の1日が終わりました。

遠征ってレース以外にも出会いやいろいろな体験ができて、やっぱり面白いな。

(はる筆)