12/24に開催予定のUTSZ(Ultra Trail ShenZhen)。
今年も猛走会から何名か参加予定ですが、その中の一人“ふくちゃん”が「CP1からCP2まで試走したい。绝望坡で絶望したい」
とマゾヒスティックなことを言い出しました。もう立派すぎる猛走会員ですね。
“おぎ”も過去にこのコースは熱中症と脱水症状で死にそうになったので、涼しい季節にリベンジしたい、と言うことで二人で行ってきました。
日時:2022年12月10日(土)
メンバー:ふく・おぎ
天気:快晴
気温:最低14℃、最高26℃、平均20℃
内容:UTSZ CP1付近(径心)~CP2(金龟村)
時間
555:岗厦北集合
700:坪山围地铁站発
755:径心到着後登山開始
930:大笔架山山顶
1030:土地庙
1200:石牙头
1235:绝望坡
1400:金龟村
1515:坪山广场地铁站
1630:景田の「湘椒」にて打ち上げ
コースマップです。
6時の14号線の始発に乗るべく、集合は5:55に岗厦北。福田区在住の二人は自転車で集合です。
巨大な構内ですが、始発なのでほとんど人はいません。「深圳之眼」が我々だけを見つめています。
新しくできた地下鉄は車内もとてもきれいです。深圳地下鉄には珍しく、ボックスシートもあります。
そしてiphone対応の無料ワイヤレス充電も。
岗厦北から40分ほど乗り、坪山围で下車してタクシーで径心へ。
径心から登山口に取り付きます。
なだらかな稜線を登ります。
途中岩を見つけたらとりあえず登ります。
前回挑戦した時は足元ぬかるんでるし、雨降るし雷鳴るし蒸し暑いしで辛い思い出しかないのですが、晴れて涼しいとこんなに気持ちの良いコースなのですね!
そうこうしているうちに分岐点である大石头(642m)に到着。コースはここで西に向かいますが、我々はここから寄り道して北東にある大笔架山(717m)をアタックします。
往復2㎞くらいの寄り道のようです。まだスタート直後で二人とも元気。あっという間に山頂です。
山頂にはプレートが復活しており、さらに中国国旗もありました。
大石头にもどって、ここから西の金龟村を目指します。
保さんも良く書いている通り、コースはずっと尾根伝いなのでここからは小さなピークと鞍部のアップダウンが続きます。
途中の鞍部にある「土地庙(300m)」はエスケープルートの分岐点。ここから南の谷をずっと降りていけるようです。
そしてここには大量に飲み物が売ってます。コーラは9元。やっぱりここのコーラはぬるくても最高に美味しいです。
運んできてくれた人の苦労を思うと9元で良いのか、と思ってしまいます。
今回は平均年齢49.5歳の二人。ペースも似たような感じでどんどん進みます。
(“ふくちゃん”は下りが速く、“おぎ”は登りが速いので、トータルでは同じくらい)
あまりにどんどん進みすぎてしまい、ろくに画像もありません、涙。
遠く、今日の最終目的である绝望坡に至る道が見えます。まだ元気な我々は奇声を発して大喜び。
そして石牙头(505m)手前の分岐点に到達。過去2回はここからまっすぐ西の金龟村に降りてしまいましたが、今回はここから北にそびえる石牙头を超えて憧れの绝望坡を目指します。
まずは石牙头に登り、绝望坡を望みます。遠く我々の行く手を阻むかのようにそそり立っています。
近くまで来ました。あまりに名前と容貌が一致しているので、我々もポーズを変えて絶望感を表現してみます。
しかしこの絶望感はやはり長い道のりを歩いてきたものしか味わえません。
皆様もぜひ味わいに行ってください!
さすがに疲れ果てた二人は無言で登り続けて、ようやく坂の上へ。憧れの绝望坡の碑です。
ここから金龟村に向かって一気に下山するのですが、我々は気づきました。金龟村の英訳がなぜか「Beetle」になっていることに。
亀の英訳でTurtleならまだわかるのですがなぜBeetle(カブトムシ)?
と思ったら日曜日に同行した蘇州TARCの辻さんが調べてくれました。金龟は甲虫の意味があるようです。また一つ賢くなりました!
ここからは半分舗装された山道を、下山後のビールだけを考えて駆け下りました。
あまりに勢いよく降りたため、CP2の場所も通り過ぎてしまいました。
でも途中、川には亀の置物が3つ。龟にはちゃんと亀の意味もあるようですね。さらに賢くなってしまいました。
前回保さんブログでは「売店が閉鎖された」とありましたが、“ふくちゃん”リサーチでその向かい側に雑貨屋を見つけました。
猛走会オフィシャルビールである乌苏啤酒(8元)が体にしみます。
着替えも完了してタクシー呼んだら15分後と言うので追いビール。
飲みすぎた“ふくちゃん”は買ったばかりのストック2本をここに忘れるというオチまでつけてくれました。
(翌日無事回収しました。)
この後坪山广场から14号線に乗って、岗厦北に戻ったのち、“ふくちゃん”おすすめの景田の湖南菜「湘椒」にて二人打ち上げ。途中から保さんも来てくれました。
そんな痛風持ちの保さんのために魚卵鍋でおもてなし。
ピータン茄子もモツ鍋もピリ辛で絶品でした。どれも湖南の名物料理のようです。魚卵鍋はどのテーブルもオーダーしてましたね。
“ふくちゃん”リサーチによると、湖南菜レストランでも魚卵鍋を出してくれるところは珍しいみたいです。皆様もぜひお試しください。
魚卵鍋(干锅鱼籽鱼鲍)
モツ鍋(干锅肥肠)
ピータン茄子(擂辣椒皮蛋)
そして保さんの尿酸値が上がりませんように・・・。
翌日はCP2-CP4トレイルのため、早めに上がった3人でした。
以下、参考情報です。
・大鹏、白沙湾なら福田、罗湖からのタクシーでも良いですが、金龟村なら坪山广场からのタクシーがお奨め。(帰りは特に。渋滞回避できます)
・今後16号線が開通したら(2022年末開通予定)、14号線の坪山围から乗り換えて16号線の燕子湖で降りるのが一番近いようです。
・坪山广场駅付近にはコンビニはありません。水、食料など事前に調達してから行きましょう。
・径心の登山口は有刺鉄線が張り巡らされているのでお勧めしません。白沙湾から行きましょう。
・雨が降ると登山道がぬかるんで一気に難易度が高くなります。また夏は暑くて辛いのでお勧めしません。
・土地庙からエスケープルートがあるようです。
・金龟村には食事できるようなところは見当たりませんでした。下山後のビールは文燕杂货店で買えます。